「めざす教育」がここにある! 西南女学院 「統合学力教育」の取り組み

こんにちは。コアネット教育総合研究所の川畑浩之です。

今回は、小倉にある西南女学院の事例をお届します。
西南女学院は、西南学院と姉妹校であり、英語教育に力を入れている学校として有名です。

いきなりですが、
「『学校教育』とは、これからの時代を生き抜いていく生徒の学力を学校において育む教育である。では、これからの時代を生き抜いていく学力とは何か。これは、グローバル化された国際社会の中で、世界の人々と共生しながら、世界の幸福と豊かさを個人の幸福と豊かさとともに追求できる思考力と行動力であろう。そうしてみると、ここで言う『学力』とはローカルに発揮できる高度な専門的学力と同時に、コミュニケーション能力に支えられたあらゆる状況を俯瞰できる能力と深い洞察力を合わせ持った力―即ち『統合的学力』である」(『これからの時代を生き抜く学力を育てる』2009年学事出版)

上記のフレーズは、西南女学院が2002年から取り組んだ学校改革の軌跡を
「理論と実践とが融合し、体系化された熱い記録」(監修者 中留武昭氏)として体系的にまとめた書籍からの引用
です。

私の問題意識が「教学マネジメント」にあることもあり、西南女学院の教育実践は、たいへん関心があります。学力の定義から、教科の枠を超えた「合教科型」の取り組みなどなど、監修者である中留先生の言葉の通り、理論だけにとどまらず「実践」の記録に裏付けされた説得力のある主張が、新鮮です。

村瀬泉(むらせいずみ)校長先生は「私学は学習指導要領の1歩先を行かないといけません」と語ります。「PISA型の学力観」との出会いや変化が激しい時代に立ち向かうための「生きる力」を育成することの大切さなど、を伺いました。


今回は、私学マネジメント協会に加盟されている学校様からのご紹介で訪問しました。
いきなりの訪問にもかかわらず、時間を取っていただきました。

実は
このような取り組みをされていることを知らないままの「取材」でしたので、
思いがけないお話を聞くこととなり、ワクワク感が高まりました。
その結果、たいへん長い時間、滞在してしまいました。

それも、現在
私の考えていること(構想していること)を、
フロアの教育実践から導きだしていること、しかも
2002年からの取り組みであり、一定の成果や課題が報告されている
ので、
生意気ですが、「意味のある取り組み」と位置付けたからです。


できれば、再度(今度はしっかりとお約束をしてから)、取材を行い、取り組みの「ポイント」となる
「統合学力を育てるAIE−Accelerated International Education 早期国際化教育」の具体的な内容を
お届けできるようにしたいと思います。

村瀬先生、よろしくお願いします!